勝手に思いついた任意の「言いたいこと」に対する英文を即座に発してみる、という練習。
この練習は、外国人を相手に「対話をする」必要はありません。
言わば、「独り言」を英語でやってみるという練習ですから、本来 ひとりで、気ままにできるもの。
外国人を相手に、会話の流れに沿って自ら話題を提供したり、相手の発言に対して臨機応変に応答したりしつつ英語を話す、、、、このような実践的な「対話形式」の練習の重要性を決して否定するものではありませんが、
多くの方々は、このような対話形式の練習をする段階・ステージに達していない のです。
対話形式の練習では、その対話ごとに、相手に合わせて、会話の流れに沿って・・・・ と、「発すべき内容」、「発してもよい内容」が、おのずと制限されます。
その特定・制限された内容を英語にすることができなければ、結果的に「何も話さない・・・」。つまりその対話は、「英語を発する」という練習にならない ということです。
60分間のネイティブスピーカーとの対話レッスンを受けたものの、終わってみれば自分が英語を発した時間の合計は5分にも満たなかった・・、という経験をお持ちの方もおられるのではないでしょうか?
■「発話 = 独り言」の練習
日本人はそもそも自らの口から英語を発すること自体に慣れていません。
ごく簡単な英文、ごく簡単な単語すら、です。
とにかく、一語でも多く、英語を自らの口から発すること。
そのためには、相手に合わせて、会話の流れに沿って・・・、しっかり聞き取って・・・など、わざわざハードルの高い「対話」を前提にするのではなく、
まずは、「ふと思いついたことや、自ら勝手に設定した内容を、その場で英語にして発してみる」 こと。
発するテーマ・内容も制限なく、自分の勝手に、気ままに設定します。
好きな時に、気ままにできる、つまりハードルが低いからこそ、継続することもできますし、「量」を追求することができるのです。
一方、頭に思いつくことすべてを即座に英文にして発することができれば苦労しません。たいていの場合、そんなことは不可能になります。
ほとんどの場合、言いたいことを正確な英語に換えて口から発することなど、無理なのです。
そこで意識して頂きたいのは、「完璧を目指さないこと」。つまり、「ごまかすこと」。
「ネイティブがどうやって話してるか」、「ネイティブならどう言うか」など、われわれには関係ありません。
あくまで「普通の日本人がいかに英語を話すか」というメカニズムを理解し、それを意識することです。