ごまかす。
3つ目の方法は「和文和訳」すること。
われわれ普通の日本人は、無限に思いつく伝えたいこと(日本語)をそのまま英訳する英語力など持ち合わせていませんし、そのような英語力を習得することも至難の業。
つまり、思いついた日本語をそのまま英訳しようとする限り、どんなに頑張っても英語は出てこないままなのです。
そこで、英語力の方は限られているのですから、その限られた英語力に合わせて日本語の方を変えてしまいます。
和文を和文に換える作業、すなわち「和文和訳」です。そして、和文和訳した後の日本語を英訳することでごまかすのです。
以下、具体例をあげて説明していきます。
■「どっちにしようか迷ってるんです」と言いたいケースを想定します。多くの方は「'迷っている'ってなんて言うんだろう・・」となってしまいます。
そこでこれを、「わたしはひとつを選ぶことができません」という別の和文に換えることで、「I can't choose 〜」という英文を導き出します。
日本語を換える(和文和訳する)ことで、「迷っている」などという日本語を訳すことなく、言いたいことの趣旨を表現する英文に換えることができました。
■「今日はスケジュールが埋まっちゃってます」と言いたいケースを想定します。多くの方は「'埋まっちゃってる'ってなんて言うんだろう・・」となってしまいます。
そこでこれを、「わたしは今日とても忙しい」という別の和文に換えることで、「I'm very busy〜」という英文を導き出します。
やはり、和文和訳することで、「埋まっちゃてる」などという日本語を訳すことなく、言いたいことの趣旨を表現する英文に換えることができました。
日本人の英会話とは、英語力ではなく、単純に「和文和訳ができるかどうか」で勝負が決まることが少なくありません。
つまり、英語ができる方であっても、和文和訳をする意識がなければ英語は話せないケース、逆に英語力がそれほどなくても、和文和訳をする力さえあれば英語は話せるというケースが多々起こり得るということです。
われわれ日本人はネイティブのように話すことは不可能です。絶対的に足りない英語力を使って話すためには「ごまかす」しかないのです。
上に挙げたものはこれらはあくまで一例です。これらを含め、「和文和訳してごまかす」ことにご興味をお持ち頂けましたら、拙著をご参照頂くか、無料体験レッスンをご受講ください。