「和文和訳」の意識を

言いたいこと、伝えたいことは、頭の中で勝手に、無限に、「日本語で」思い浮かびます。

それをいきなり、そのまま英訳しようとしても、なかなか英語は出てきません。これは当然のこと。

そもそもその内容を正確に表現するだけの英語力が絶対的に足りないのですから、英語が出てくるはずがありません。

そこで重要になるのが「和文和訳」です。思いついた日本語をいきなり英訳しようとする前に、まずは「和文を和文に訳す」のです。



●和文和訳の例1


例えば、「どっちにしようか迷ってるんです」と言いたいと思ったとします。これが頭に最初に浮かぶナチュラルな和文です(和文@)。これをいきなり英訳しようとしても「'迷ってる'っていう動詞はなんだろう・・」となり、ほとんどの方は何も話せずに終わります。

では、この和文@を「わたしはひとつを選ぶことができません」という英文にしやすい和文(和文A)に換えてみるとどうでしょう?これなら「I can't choose 〜.」という英文を発することができる方も多いのではないでしょうか?

これで「迷っている」などという動詞を使うことなく、和文@「どっちにしようか迷ってるんです」を英訳することができました。


●和文和訳の例2


もう一つ例をあげます。和文@は「先に進むのは反対です」。ほとんどの方は「反対するって英語でなんて言うんだろう・・」となり、そこでギブアップしてしまいます。

そこで和文@を「われわれは先に進むべきではありません」(和文A)に和文和訳します。これなら「We shouldn't go 〜.」という英文を発することは容易になるはず。

「反対する」などという動詞は使うことなく、和文@「先に進むのは反対です」を英訳することができました。

上記の例それぞれ、和文@と和文Aの趣旨はほぼ同じにも関わらず、和文@は英訳できず、和文Aは英訳できる。つまり、和文@を和文Aに和文和訳する意識、力が非常に重要になるのです。



◆英語力よりも「和文和訳力」


日本人の英会話とは、単純にこの和文@→和文Aへと変換することができるかどうかで勝負が決まることが少なくありません。

日本人に備わっている英語力など、いずれにせよたかが知れています。ほとんどの方は、頭に瞬時に浮かぶ和文@を英訳して即座に発する英語力など持っていないですし、それができるだけの英語力を身に付けることも不可能なのです。

つまり、英語ができる方であっても、和文和訳をする意識がなければ英語は話せないケース、逆に英語力がそれほどなくても、和文和訳をする力さえあれば英語は話せるというケースが多々起こり得るということです。

英語力を鍛えることは時間がかかります。地道な積み重ねが必須になります。それはそれで大事なことではありますが、効率を考えれば、和文和訳することの重要さに気づき、それを意識することで現在の英語力のまま話す力をアップさせることにつながるということです。


われわれ日本人はネイティブのように話すことは不可能です。絶対的に足りない英語力を使って話すためには「ごまかす」しかありません。

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