初心者の英会話であっても、this と that をつかいこなす ことは、大変重要なことです。
なぜなら、これら this, that は、発すべき簡単な英文においても、その出現頻度が圧倒的に高いためです。
これらは、それぞれ名詞(代名詞)としてのみならず、形容詞の機能を有します。
形容詞ですから、他の名詞を修飾することができる、ということ。
◆ 「this + 名詞」、「that + 名詞」
this, that を他の名詞の前に置くことで「形容詞」としてつかう場合、それぞれは「指示形容詞」と言われます。
指示形容詞とは、対象となる名詞を「指し示す」ことで修飾する形容詞です。
話し手のそばにあるもの・事柄を指し示して 「this + 名詞」、話し手から離れた場所にあるもの・事柄を指し示して 「that + 名詞」 となって使われます。
* 人称代名詞(I, he, she, it , ・・・など)とは同じ「代名詞」というグループであり、これらもそれぞれ「形容詞」としての機能を持つことができます。
人称代名詞を形容詞として名詞の前において使用する場合は、原則的に変化させる必要があります( I → my / she → her, ・・・)が、this / that は変化させる必要はありません。常にそのまま使用することができます。
◆ 形容詞 this / that を使い回す
また、これら this と that は、「この〜」と「あの〜」のイメージが強いですが、それ以外にも非常に幅広い日本語を表すことができます。
以下のような幅広い日本語に対して、this と that を使いまわすことが肝要になります。
たとえば、
● 「この〜、こっちの〜、こっちにある〜、こんな〜、こういう〜・・・」。
このような日本語はすべて 「this +名詞(〜)」 で表現することができます。
例) 「こういうこと」 this thing, 「こっちにある机」 this desk
● 同様に、「その〜、そっちの〜、そっちにある〜、そんな〜、そういう〜、あの〜、あっちの〜、あっちにある〜、あんな〜、あういう〜・・・」。
このような日本語はすべて 「that +名詞(〜)」 で表現することができます。
例) 「そんな企画」 that plan, 「あっちにあるお店」 that shop