ここでは、多くの初心者の方々が苦労するポイントとして、「動詞」 の用法について触れておきます。

(一般)動詞は、動作動詞 と 状態動詞に分別され、それぞれの表す意味・概念が異なります。

そのうち動作動詞については、「現在形」 と 「現在進行形」 の違い、区別を明確に理解しておく必要があります。



「動作動詞」とは「〜する」 という「動き」を表現する動詞であり、「状態動詞」とは 「〜している(状態にある)」という「状態」を表現します。


動作動詞の例: go, come, take, wait, leave, ask, tell, talk ・・・・・・

状態動詞の例: have, know, want, need, like, live ・・・  

 

動作動詞である go は「行く」という動きを、状態動詞である have は「持っている」という状態を表します。

なお、全動詞に占める割合で言えば、 「動作動詞」 > 「状態動詞」。圧倒的に動作動詞の方が多くなります。





◆ 「現在形」 のあらわす意味、概念


まずは、動作動詞、状態動詞 をそれぞれ「現在形で」使用した場合の意味の違いを確認して頂きます。

それぞれ「〜している」 という意味になり得りますが、それぞれが言及する概念は異なります。

 


● 動作動詞 − 「(習慣・決め事として) 〜している」

動作動詞を現在形で使用する場合、それが表すのは「現在のこと(現在行っている動作や状態)」ではなく、「習慣・決め事・ルール・性質・役割・・・」等、普段・通常繰り返して発生する事項に言及して「〜している」 となります。

例えば、「会社まで車で行っている」、「最近は野菜を食べている」、「週1回はそこでお酒を飲んでいる」 ・・・

それぞれ、「現在行っている動作」とは関係がありません。

このような場合、
I go - / I eat - / I drink -   と、動作動詞を現在形で使用することで表現します。

逆に言えば、動作動詞を現在形で使用しても、「
現在行っている動作に言及することはできない」ということです。
名前は「現在形」なのに、です。ややこしいですが、是非確認しておいてください。 

 

● 状態動詞 − 「(いま) 〜している」 (状態にある)

状態動詞を現在形で使用する場合、それが表すのは、「習慣・ルール・・・・」ではなく、「いまどういう状態にあるのか」に言及して「〜している」 となります。

例えば、「アイディアを持っている」、「アドバイスを必要としている」、「名前を憶えている」 ・・・

それぞれ、
I have - / I need - / I remember -   と、各状態動詞を現在形で使用します。  



 

◆ 「現在進行形」 の機能・役割


上記の通り、動作動詞を現在形で使用しても、「現在行っている動作に言及することはできません」。


それでは、「動作動詞」 を使用して、かつ「現在のこと」に言及するためにはどうすればよいのでしょう?

例えば「返事を待ってるんです」、「いま近くで飲んでるんだよ」・・・ と言いたい場合。

上記の通り、動作動詞は「現在形wait, drink」で使用してしまうと、それは「現在のこと」には言及できず、「習慣・ルール・・・」を表してしまいます。

これを解決する、つまり動作動詞で「〜している」を表現するための用法が「現在進行形」です。

 

「be動詞 + 一般動詞-ing」 =  I'm waiting - / I'm drinking - にて表現します。


つまり、「現在進行形」とは、動作動詞で現在のことに言及したい場合に使用される、ということになります。

逆に言えば、「状態動詞」は、そもそもが「現在のこと」に言及しているわけですから、現在進行形は適用されない、その必要がない、ということになるわけです。 

 

 

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