「will」を用いるべきところを、普通の「現在形」にしてしまう。
とても多く見受けられる間違いです。
「I'll go」と言うべきところを「I go」と言ってしまう、
「I'll take」と言うべきところを「I take」と言ってしまう・・・、というもの。
*なお、この逆(「現在形」で言うべきところを「will」を使ってしまう)の間違いはほとんど見受けられません。
■このポイントが大事である理由
このポイントを間違えてはいけない理由とは、「現在形の英文」と「willを使う英文」がそれぞれ全く異なる意味を表現するからです。
例えば「また来ますね」、「ホテルにいることにします」、「これやっといてあげますね」と伝えたい状況を想定します。
それぞれ、間違えてwillを使うのを忘れてしまう(=普通の現在形の英文を発してしまう)と、「よく来てるんですよ」、「ホテルに滞在することにしてるんです」、「(普段)これをやってるんです」のような、自分の習慣や性質などを表すことになってしまうということ。
これでは伝えたいことがまったく表現できなくなってしまいますね。
この間違いは、最初の2〜3語を正しく発しさえすれば解決することができます。にもかかわらず、間違えてしまう方がとても多いのです。
■克服するために
このような間違いを克服するためには、動詞毎、「現在形で表現すべき日本語例文」と「willを使って表現すべき日本語例文」を使い、ランダム形式で「英文(最初の2〜3語)」を即座に発するという口頭英作文の練習をひたすら実践することです。
その際注意すべきは、あくまで「現在形かwillを使うのか」を正しく判断して発することだけを意識した練習を行うということ。
>それ以外の部分に意識が分散しないように、できるだけ単純な例文を使った訓練をします。いろんな事を一度に追求してはいけません。
●練習用例文
例えば動詞'buy'であれば
-「これ、買うことにします」
-「これ、時々買ってますよ」
-「ネットでは買わないですね・・」
-「今日は何も買わないですよ」
このような日本語例文それぞれに対し、英文最初の2〜3語、「I buy」、「I don't buy」、「I'll buy」、「I won't buy」の4つのうちいずれが適切であるかを判断し、即座に発する練習。
このような練習を基本動詞ごとに、繰り返し練習すること。
●英文の出だし、最初の2〜3語には一定のパターンがあります。まずは最低限のルール・文法とともに、パターンの学習をするための教材はこちらから。