「現在進行形」を用いるべきところを、普通の「現在形」を使ってしまう。
初心者の方々の英会話において、多く見受けられる間違いです。
「I'm talking」と言うべきところを「I talk」と言ってしまう、
「I'm waiting」とい言うべきところを「I wait」と言ってしまう・・・、というもの。
*なお、この逆(「現在形」で言うべきところを「現在進行形」を使ってしまう)の間違いはほとんど見受けられません。
■このポイントが重要である理由
このポイントを間違えてはいけない理由とは、「現在形」と「現在進行形」がそれぞれ全く異なる意味を表現するからです。
例えば「いま仕事中です」、「この件ついて尋ねているんですけど・・」、「いま何もしてないですよ」と伝えたい状況を想定します。
それぞれ間違えて現在形を使ってしまうと、「職に就いています(=日々働いています)」、「この件について話すことにしてるんです」、「仕事してません(無職です)」のような、自分の常日頃行っている行動や習慣・役割などを表すことになってしまうということ。
これでは伝えたいことがまったく表現できなくなってしまいますね。
この間違いは、最初の2〜3語を正しく発しさえすれば解決することができます。にもかかわらず、間違えてしまう方がとても多いのです。
■克服するために
このような間違いを克服するためには、ask, look, work, do, eat, talk など、現在進行形になりやすい基本動詞を抽出したうえで、「現在進行形」で表現すべき日本語例文と「現在形」で表現すべき日本語例文を使い、ランダム形式で「英文(最初の2〜3語)」を即座に発するという口頭英作文の練習をひたすら実践することです。
その際注意すべきは、あくまで「現在形か現在進行形か」を正しく判断して発することだけを意識した練習を行うということ。
>最初の2〜3語だけに集中し、それ以外の部分に意識が分散しないように、できるだけ単純な例文を使って訓練をします。いろんな事を一度に追求してはいけません。
>同じ動詞を使用した「現在形」と「現在進行形」の例文複数をまとめて実施します。
>「肯定文」&「否定文」の練習と「疑問文」の練習は別々に行います。
■練習用例文
例えば動詞'eat'であれば、
・「肯定文&否定文」
-「それ、まだ食べてるんですけど」
-「それは食べられないです」
-「わたし、なんでも食べますよ」
-「いまは何も食べてないですよ」
このような日本語例文それぞれに対し、英文最初の2〜3語、「I eat」、「I don't eat」、「I'm eating」、「I'm not eating」のいずれかを判断し、即座に発する練習。
・「疑問文」
-「これ、まだ食べてます?」
-「たくさん食べるひとですか?」
-「何を食べてるんですか?」
-「ふだん何時に朝食食べてます?」
このような日本語例文それぞれに対し、「Do you eat」、「Are you eating」、もしくはそれぞれその前にwhat, whenといった「疑問詞」をおくかたち、そのいずれが適切であるかを判断し、即座に発する練習。
このような練習を基本動詞ごとに、繰り返し練習すること。
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