動詞の「過去形」で言うべきところを「現在形」で言ってしまう。
初心者の方々の英会話において、最も多く見受けられる間違いです。
「I ate」と言うべきところを「I eat」と言ってしまう、
「I didn't go」と言うべきところを「I don't go」と言ってしまう・・・、というもの。
*なお、この逆(「現在形」で言うべきところを「過去形」を使ってしまう)の間違いはほとんど見受けられません。
■このポイントが重要である理由
このポイントを間違えてはいけない理由とは、「現在形」と「過去形」がそれぞれ全く異なる意味を表現するからです。
例えば「〜を食べたんですよ」、「〜までタクシーで行ったんです」、「外出しなかったんです」と伝えたい状況を想定します。
それぞれ、間違えて現在形を使ってしまうと、「〜を食べることにしてるんですよ/〜食べられますよ」、「普段タクシーを使ってるんです」、「外出しないタイプなんです」のように、自分の習慣や性質・能力などを表すことになってしまうということ。これでは伝えたいことがまったく表現できなくなってしまいますね。
この間違いは、最初の2〜3語を正しく発しさえすれば解決することができます。にもかかわらず、間違えてしまう方がとても多いのです。
■克服するために
このような間違いを克服するためには、「現在形」で表現すべき日本語例文と「過去形」で表現すべき日本語例文を使い、ランダム形式で「英文(最初の2〜3語)」を即座に発するという口頭英作文の練習をひたすら実践することです。
その際注意すべきは、あくまで「現在形か過去形か」を正しく判断して発することだけを意識した練習を行うということ。
>最初の2〜3語だけに集中し、それ以外の部分に意識が分散しないように、できるだけ単純な例文を使った訓練をします。いろんな事を一度に追求してはいけません。
>「肯定文」&「否定文」の練習と「疑問文」の練習は別々に行います。
■練習用例文
例えば動詞'go'であれば、
●「肯定文&否定文」
-「先週そこ行きましたよ」
-「そこには行きませんね・・」
-「そこ、たまに行ってますよ」
-「結局そこには行かなかったんですよ」・・・
このような日本語例文それぞれに対し、英文最初の2〜3語、「I go」、「I don't go」、「I went」、「I didn't go」の4つうちいずれが適切であるかを判断し、即座に発する練習。
●「疑問文」
-「昨日そこ行ったんですか?」
-「そこはよく行くんですか?」
-「いつそこに行ったんですか?」
-「そこまでどうやって行ってるんですか?」
このような日本語例文それぞれに対し、「Do you go」、「Did you go」、もしくはそれぞれその前にwhat, whenといった 「疑問詞」をおくかたち、そのいずれが適切であるかを判断し、即座に発する練習。
このような練習を基本動詞ごとに、繰り返し、繰り返し、ひたすら練習すること。
●英文の出だし、最初の2〜3語には一定のパターンがあります。まずは最低限のルール・文法とともに、パターンの学習をするための教材はこちらから。