初心者の方にとっての「英語が話せない」とは、発すべき英文の出だし、最初の2〜3語を正しく発せられない状態のことをいうのです。
「I go」、「I went」、「I'll go」、「I don't go」、「I didn't go」、「Can I go」・・・・。
これら英文最初の2〜3語は、その英文の主旨(「だれがなにをした/しなかった」、・・・という「主語と述語」)を含む最も重要な部分であり、これを正しく発することができれば、あとは多少間違えてもなんとかなります。
逆に言えば、これら出だしの部分で間違えてしまうと、なんとかならなくなるということ。
つまり、これこそが「英語を話せる/英語を話せない」を分け隔てている本質なのです。
我々は日本人です。英文のすべて、一言一句正しく話せるようにならないのはあたりまえのこと。
そうすれば、「英語が話せない」から脱却することができます。
■簡単なようで難しい
われわれ日本に生まれ育った日本人にとっては、この「最初の2〜3語」を正しく発することですら、大変な苦労を要します。
にもかかわらず、これら2〜3語は、中学校の最初の頃に学習した基礎の基礎にあたる部分であることもあり、「甘く見ている」、「なめている」方も少なくありません。
しかし現実は甘くありません。なかなかぱっと口から出てこないのです。間違えてしまうのです。
われわれ日本人が、英文最初の2〜3語すら正しく発することに苦労する最も大きな理由として、日本語と英語の語順の違いをあげることができます。
英語は原則的に、1語目に「主語」、そしての2語目に「述語(動詞)」と、出だしに置かれます。
一方、日本語にはこのようなルールはありません。主語がない文章も少なくありませんし、述語(動詞)はむしろ文章の最後におかれることの方が多くなります。
例えば、「昨日駅で彼と会いましたよ」という日本語対する英文の出だしは、「I met 〜」。
同様に、「先週結局そのお店では何も買わなかったんですよ」という日本語に対する英文の出だしは「I didn't buy〜」。